この記事は日経ビジネス電子版に『住宅街にポツンとある「やきとり大吉」がコロナ禍に負けない理由』(4月27日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』5月10日号に掲載するものです。

コロナ前から消費者の飽きや価格競争にあらがってきた企業が粘り腰を見せている。逆風下で明確になった自分たちの強みに自信を深め、さらに先へ踏み出す。厳しい環境下で攻勢に出る「異端児」たちが、外食の新たな世界を開く。

やきとり大吉八幡男山店の店主、水元克浩さんは4店目の経営だ

 3月末、京都府八幡市のやきとり大吉八幡男山店。大吉の店主になって35年の水元克浩さんが午後5時にのれんをかけると、家族連れや友人同士と思しき人たちが次々とやってきた。同店は最寄り駅から徒歩30分弱で好立地とは言いがたいが、近隣住民の日常使いを取り込んでいる。

 八幡男山店は水元さんにとって4店目の大吉だ。水元さんは、「最初の店も駅から離れていて半年で潰れると思ったが、2年で1500万円貯金できた」と振り返る。コロナ禍で売り上げは落ちたが、水元さん自身の収入は「減収分の影響は何とか吸収できている」。材料はフランチャイズ(FC)本部ではなく、各店主が地元の業者から仕入れており、調整が利く点が大きい。

運営は店主1人か夫婦

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この記事はシリーズ「負けるな外食 大逆風に立ち向かう人たち」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。