この記事は日経ビジネス電子版に『なんと本社はシェアオフィス、スタートアップ身軽に』(4月23日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』5月3日号に掲載するものです。

シェアオフィスへ本社を移転するほどテレワークを拡充したが、一定の出社も推奨。スタートアップを中心にユニークな試みが広がっている。開発部門のミーティングや、ちょっとした相談事などで、対面の利点も生かす。

渋谷スクランブルスクエア内にあるシェアオフィス。Gunosyやトラストバンク、ギークス、メタップスなど、有力なスタートアップが次々と本社移転を決めた(写真=ウィーワーク提供)

 原則として週1回、できれば週2回の出社を推奨する──。ニュース配信アプリを運営するGunosy(グノシー)は2021年6月から勤務のルールを変更する。その名も「グノシーワークスタイル(通称:グノスタ)」。しかも、出社するのは持ちビルや賃貸物件ではない。渋谷駅直結の超高層ビル「渋谷スクランブルスクエア」のシェアオフィスである。自分たち専用の本社を持たないという大胆な決断を下した。

 これまでは事業拡大に伴って、六本木ヒルズ森タワー、アーク森ビルと移転しながら本社を広げてきた。ところが、コロナ禍で原則として在宅勤務にかじを切ったことで出社率が急低下。「オフィスを縮小移転する形で賃貸借契約も検討したが、シェアオフィスで必要最小限のスペースを借りたほうが、社員数の変化に柔軟に対応できるオフィスになる」(コーポレート本部組織運営部総務チームのマネージャー迫恵里奈氏)と判断した。固定費の負担も軽くなる。他社も同じ空間を利用するシェアオフィスだと交流も広がり、新事業が芽吹きやすいという期待もある。

開発部門は週5回出社

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