言葉のあやが招いた印象

 有明の倉庫は失敗だったのではないかと当初、業界では受け止められていた。物流システムが混乱して荷さばきの効率が上がらず、16年末には担当役員が退任した。17年11月には一時、ECがストップしている。

 この後のファストリは倉庫づくりを自分たちで手掛けようとしていた発想を変え、物流システム世界最大手のダイフクとの協業を加速した。これにより混乱は収まり、前述の自動化の仕組みが一気に動き出している。今では中国やタイ、オーストラリア、米国など世界各地で有明倉庫をモデルにした自動化技術の開発が進む。

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