19年初め、大川氏はこの成果をファストリに持ち掛け、両社で4人のプロジェクトチームを立ち上げた。まずウルトラライトダウンに限定して回収・再利用しようと考えた。再生する種類が増えると、コストもかさむからだ。

 柳井正会長兼社長に事業の内容を報告すると、計画を練り直すようにその場で指示された。「この取り組みを本業としてやってくれ」。ユニクロのすべてのダウンが対象となり、回収を始める時期も前倒し。チームの人員は20人ほどに膨れ上がった。

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