日本経済は傷みに傷み、GDPは30兆円規模で失われる。コロナ禍は、今なお猛威を振るう都市部だけでなく、地方と地方経済にも大きな負の影響を与え続けている。歴代政権は「再生」「創生」と繰り返したが、かけ声倒れは否めない。むしろ人口減・高齢化という構造的で深刻な問題に加え、つかの間の好景気の下で覆い隠されていた甘さや限界が露呈した。これからもっと地方が壊れていく、地方から崩れていく。このシナリオは決して非現実的なものとは言い切れない。(写真=Vichien Petchmai/Getty Images)

(奥平 力、佐藤 嘉彦、小原 擁、大西 綾)

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日経ビジネス2020年11月30日号 24~25ページより目次