GAFAを中心とする巨大IT企業に集まるデータはイノベーションの源泉だ。欧州はGAFAに対する規制に加え、データ市場の設立に動いている。企業の自由な競争を促しつつ、公平なデータ利用への模索が続く。

<span class="fontBold">巨大IT企業のデータ囲い込みは問題視されている</span>(写真=AFP/アフロ)
巨大IT企業のデータ囲い込みは問題視されている(写真=AFP/アフロ)
個人が関与する形でデータの利活用を進める
●情報銀行の仕組み
個人が関与する形でデータの利活用を進める<br /><span class="fontSizeXS">●情報銀行の仕組み</span>
[画像のクリックで拡大表示]

 巨大プラットフォーマーの優位性が高まるほど、彼らのサービスは必要不可欠となり、社会インフラとしての性質を帯び始める。だが一方で、膨大なデータを自社の事業拡大や収益確保へ優先的に費やし、デジタルコンテンツの盗用やフェイクニュースなど、集まるデータをめぐる問題にきちんと対処しないGAFAは、インフラ提供者としての「自覚」があるのだろうか。

 データそのものへのアクセス機会を制限したり、他の企業に開放したりすることを通じてプラットフォーマーをけん制しようとする動きも出始めた。これらは、GAFAによるデータ収集や囲い込みが、他の企業の市場参入やイノベーションの機会を奪っているとする考えから生まれている。

 枠組み構築に向けて先行するのは欧州だ。2020年2月、EU(欧州連合)の欧州委員会は、EU域内の企業や自治体のデータを共有する「データの単一市場」の構想を発表した。製造業や気候変動、モビリティー、ヘルスケア、金融など、複数分野のデータを共有し、皆がアクセスできる仕組みを作る。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1590文字 / 全文2150文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「あなたの知らないGAFA コロナで膨張する巨人たち」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。