21世紀は「アジアの世紀」――。そう言われるように、アジアの経済成長にドライブがかかり始めた。中国やインドはもちろん、東南アジア諸国連合(ASEAN)各国なども、生産拠点やマーケットとしての存在感を高めている。アジア全体の人口は2030年には50億人を突破し、都市化の進展で消費を牽引する中間層の比率も飛躍的に上昇する。本誌は今回、アジア主要国について2030年までの経済予測を行った。中国、インド、ASEAN各国の成長がどのような変化をもたらすのか。1人当たりGDP(国内総生産)をはじめ、様々なデータから探るとともに、アジア企業の時価総額ランキングから、伸びる企業の条件も検証した。
注:今回の特集では原則として1ドル=80円、1元=13円で計算した

(北京支局 坂田 亮太郎、香港支局 熊野 信一郎、張 勇祥)

アジア4極時代がすぐそこに
●2030年までの名目GDPの倍率
<span class="fontSizeM textColRed">アジア4極時代がすぐそこに</span><br> <span class="fontSizeS">●2030年までの名目GDPの倍率</span>
国際通貨基金(IMF)が2012年4月に発表した「世界経済見通し」を基に、2030年時点での名目GDP(国内総生産)が2010年に比べて何倍になるかを試算した。経済成長率はIMFの予測値に労働力や資本ストックなど潜在成長率を勘案して、本誌が独自に推定した。最低は日本の1.5倍で、3.4倍(=東アジア平均)以下を青色に、4.9倍(=アジア平均)以下を紫色に、7.8倍(=東南アジア平均)以下を黄色に、それ以上を赤色とした。黒円内は2030年の名目GDPの予測値を比較した。
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CONTENTS

まだら模様のアジアの未来
発展度と高齢化率で5分類

世界の市場・中国
賃上げが内需を潤す

一体化するアジア
巨大経済圏の誕生

日本が勝ち残る条件
対等な立地環境作れ

時価総額ランキング
アジアで輝く100社

  • 電機
    サムスンが独走、スマホ依存に拍車
  • 通信
    異なる「客単価」、すみ分けの一因に
  • 自動車
    現代がライバルに、中国も台数伸ばす
  • 飲料・食品
    高級茅台酒がトップ、キリンは国際化

日本企業は存在感を保つ
アジア株式市場での時価総額ランキング

日経ビジネス2012年5月28日号 26~27ページより目次