21世紀は「アジアの世紀」――。そう言われるように、アジアの経済成長にドライブがかかり始めた。中国やインドはもちろん、東南アジア諸国連合(ASEAN)各国なども、生産拠点やマーケットとしての存在感を高めている。アジア全体の人口は2030年には50億人を突破し、都市化の進展で消費を牽引する中間層の比率も飛躍的に上昇する。本誌は今回、アジア主要国について2030年までの経済予測を行った。中国、インド、ASEAN各国の成長がどのような変化をもたらすのか。1人当たりGDP(国内総生産)をはじめ、様々なデータから探るとともに、アジア企業の時価総額ランキングから、伸びる企業の条件も検証した。
注:今回の特集では原則として1ドル=80円、1元=13円で計算した
(北京支局 坂田 亮太郎、香港支局 熊野 信一郎、張 勇祥)
●2030年までの名目GDPの倍率
CONTENTS
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2030年までを予測! マクロ経済
国内GDPは6倍超に、一国でなく31カ国と捉えよ -
2030年までを予測! モノ作り
生産年齢人口が減少に転じる、高付加価値品に生き残りの道 -
2030年までを予測! 消費
賃金増と同時進行の物価上昇、将来不安から消費抑制も
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2030年までを予測! モノ作り
賃上げ連鎖で最貧国が台頭、新旧拠点の連携がカギに - 電力不足、賃上げは日本のみならず
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2030年までを予測! 消費
都市化が「内需の質」を左右、主役インド、穴場ダッカ、マニラ -
2030年までを予測! マクロ経済
課題先延ばしの成長に限界、中所得国の罠でEU的2極化
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電機
サムスンが独走、スマホ依存に拍車 -
通信
異なる「客単価」、すみ分けの一因に -
自動車
現代がライバルに、中国も台数伸ばす -
飲料・食品
高級茅台酒がトップ、キリンは国際化
日本企業は存在感を保つ
アジア株式市場での時価総額ランキング
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