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 当然のことながら、そんな仮説が現実のものとなれば、地域経済や日常生活には様々な影響が及ぶ。例えば、商圏が細かく分断される結果、大規模集客を前提にした商売の一部は衰退するとの指摘がある。

 「銀座や新宿など、公共交通機関での来店を前提に首都圏全域から集客することで成り立っていた都心の百貨店などは今後、ますます苦しくなっていく」。こう指摘するのは小売り・流通アナリストの中井彰人氏だ。だが一方で、「移動なき社会」だからこそ脚光を浴びる分野もある。一例を挙げれば次のような分野だ。