2次や3次のサプライヤーがどれだけ在庫を持っているかが分かれば、足りなくなる部品が見え、対策を立てやすくなる。1次サプライヤーだけでも世界で数千社あるダイキンにとって簡単なことではない。それでも、サプライヤーから協力を取り付けていることが顧客への安定供給という価値につながると考え、一歩ずつ進む。

10次取引先の把握も

 トヨタ自動車は8月6日、2020年4~6月期の連結最終損益が1588億円の黒字だったと発表した。独フォルクスワーゲンが最終赤字になるなど、大手が総崩れの中でも収益を確保した。代替調達網を強化してきたことで、国内の工場停止を最小限に抑えられたことが一因だ。

 トヨタの代替調達網の基軸になっているのが、取引先を見える化する情報システム「レスキュー」だ。国内工場で生産する自動車に使う部品について、国内外の調達先情報を管理する仕組み。主要部品だけでなく、表面処理の仕方、塗料、添加剤まで登録しており、中には10次先のサプライヤーまで分かる品目もある。

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