「六重苦」。円高、高い法人税、電力料金…。日本企業を苦しめ、競争力を奪う元凶は、一般にこんな負担だとされる。だが、それだけなのか。「日経ビジネス」は今回、日本とライバルの韓国、米国の主要企業を徹底的に財務分析してみた。

 まず見えてきたのは、税金などの負担の重さ。加えて日本企業自身の問題だ。いい品質と機能、そして高価格。日本企業がひたすら目指した価値観が、新興国の台頭、先進国経済の変調とともに通じなくなった。

 世界市場は今、「安さ」を軸に回っている。もはや、質と機能のよさは当然。それに価格も見合っていなければ消費者はついてこない。日本企業が直面する本当の六重苦を打破し、乗り越えない限り、国際競争を生き残ることはできない。(写真=Getty Images、デザイン:佐々木 繁)

(編集委員 田村 賢司)

CONTENTS

韓国企業優位のカラクリ
税が左右する競争力

日本企業に内在する弱み
変化対応力に難あり

高コスト構造を超えて
世界巻き込み新モデル

日経ビジネス2011年11月28日号 26~27ページより目次