新型コロナウイルスを経験した世界の先に何があるのか。各国は「ニューノーマル」に適応するための競争を始めている。見えない未来を読むのは誰か。欧米列強を目標にした明治期、復興が最重要課題となった大戦後、我が国をリードしたのは東京大学だった。その「英知」は再び日本を輝かせることができるか。(写真=アフロ)
(吉野 次郎、武田 安恵、中山 玲子、編集委員 田村 賢司)
CONTENTS
prologue
コロナ禍で問われる東大の役割
PART1
編集長インタビュー
五神真総長が目指す東大、「社会転換の駆動役になる」
PART2
ソフトバンク、ダイキン、IBM──、東大の産学連携は異次元に
PART3
東大の起業ラッシュは本物か、大学発ベンチャー数日本一の実力
PART4
スタンフォード大の年間予算は1兆円超、資金獲得に戦略はあるか
PART5
日本電産永守氏はなぜ大学改革を始めたのか 激化する生き残り競争
epilogue
日本の大学の停滞は打破できるのか 各界有識者が語る復活の処方箋