新型コロナウイルスの感染拡大は世界中の人々の生活を一変させた。都市封鎖、非接触、移動制限──、収束後もすべてが元に戻るわけではなく、ヒト、企業、国などが営みを続ける上で新たな前提条件となるものもある。半年前には想像もしなかった世界各地のニューノーマルを追う。
(4月、タイのバンコクにある寺院で、フェースシールドとマスクを着用して仏教を学ぶ若手僧侶。一見異様な光景も、今後の「当たり前」になる可能性がある。写真=ロイター/アフロ)
(ニューヨーク支局 池松 由香、上海支局 広岡 延隆、ロンドン支局 大西 孝弘、バンコク支局 飯山 辰之介、鷲尾 龍一)
PART1 米国編
恐慌級の危機が試す、資本主義「本家」の真価
PART2 中国編
国家丸ごとデジタル化、国民監視と産業振興
PART3 欧州編
南北の溝は修復困難に、加速する「多極分権」
PART4 アジア編
「強い指導者」を容認、経済の域内統合は停滞
EPILOGUE
急膨張する財政は世界経済をどう変えるか