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 人口減少が続く日本では、インバウンド戦略も2020年以降、自治体や企業にとって引き続き重要な課題の一つ。ここでも意外な地域に期待が集まっている。


 川崎と対照的に、政令市の中で最も人口が減った北九州市。鉄鋼業を中心に発展し1979年には108万人を誇ったが、2019年11月時点では約94万人まで落ち込んだ。そんな“斜陽都市”にも復活の兆しが見えてきた。

 北九州市が近年、力を入れてきたのが観光産業だ。市には世界遺産に登録されている官営八幡製鉄所関連施設など文化財が点在する。14年に観光振興プランを策定して誘客を図り、主要観光地の延べ観光客数は11年で2241万人だったのが、14年以降は2500万人台で推移するようになった。

北九州空港の就航増を背景に増加
●北九州市の外国人観光客の推移

 が、18年に曲がり角を迎える。修学旅行生らに人気だったレジャー施設「スペースワールド」が閉園。観光客数も前年比で8%ほど減り、2319万人まで落ち込んだ。

 それでも関係者は一様に「20年は流れが変わる年になる」と話す。カギを握るのは、外国人観光客だ。