
2020年は、首都圏に住む人のライフスタイルや価値観にも「大転換」が起きる可能性がある。例えば「住みたい街」。不動産価格の異変(「異変1 近づく不動産価格の天井 憧れの街「湾岸」「ムサコ」の黄昏」参照)もある中、これまでにないエリアが注目を集めそうだ。

JR川崎駅の東口から歩いて5分ほど。ラーメン店や居酒屋など昭和の空気漂う通りから一本入ると、ふいに真新しいマンションが姿を現す。変化の真っただ中にあると感じさせるこの街は、川崎市の堀之内・宮本町エリアだ。
この一大歓楽街に、マンションが建ち始めたのは10年代前半。先駆けとなったのは、新興デベロッパーのサジェスト(東京・渋谷)だ。「とても暮らすような街ではないし、事業性はないだろう」。業界の見立ては一様に冷ややかだったが、今、このエリアは静かに変貌し始めている。他社も追随し、マンション建設ラッシュに沸く。
変化の背景の一つには、若い共働き世帯の増加がある。
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この記事はシリーズ「2020年大転換「五輪後」に起きる14の異変」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
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