ケーヒン売却、デンソーに打診
「パナソニックとホンダで自動車の知識に大きな差があったため、話がかみ合わなかった」(ある証券関係者)。ただ、理由はそれだけではないだろう。両社の思惑は入り口から食い違っていた。ホンダもパナソニックも統合してつくる新会社の株式の過半数を確保したいと考えていたのだ。
結局、この交渉は日の目を浴びずに立ち消えとなった。スタートラインに戻ったホンダが次に声をかけたのは、トヨタグループのデンソーだ。
「デンソーは一時ケーヒンを受け入れる方針を固め、水面下では、合意の道筋が見えていた」と事情を知る関係者は語る。ただ、実現に向けては「ホンダ内での反発が大きすぎた」(同)。ケーヒンをデンソーに統合すれば、ホンダはクルマの中枢をデンソーに握られ、間接的に「トヨタグループ」に位置付けられかねない。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り3287文字 / 全文4362文字
-
U29対象デビュー割実施中!5/31締切
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員になると…
特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題
ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題
日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題
この記事はシリーズ「跳べ!ホンダ 普通の会社にならないで」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?