年間売上高15兆円、営業利益7000億円を誇り、国内製造業ではトップ10位に入るホンダ。ただかつての革新的なイメージは薄れ、収益力低下で後ろ向きのリストラに追われている。異業種との連携や将来に向けた戦略もトヨタ自動車などと比べ周回遅れだ。

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英南部にあるスウィンドン工場(上)。従業員らは閉鎖の撤回を求める集会を開いた(写真=左:WENN/アフロ)

 英国南部の工業都市スウィンドン。ホンダはこの地にある欧州唯一の四輪生産拠点を2021年までに閉鎖する。

 「みんな次の仕事について話をしているよ。不安はあるけど、そればかり言っても仕方ない」。インドからの移民で、同工場で働くゲリィさん(44)は話す。母親がホンダで働く会社員のジェンさん(24)も「ホンダの年金は公務員よりしっかりしていると聞いていただけに、母はショックを受けていた」と言う。

 スウィンドンでは1980年代、鉄道産業に代わり自動車が主要な産業になった。その主役がホンダだ。85年に設立した工場は約3500人が働き、「シビック」など年間約15万台を生産する。これは英国の乗用車生産の約1割を占める規模だ。

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