創業71年、売上高15兆円を超える日本を代表する大企業になったホンダ。最近漂ってくるのは、ほかの多くの大企業と同じような「普通」さだ。八郷隆弘社長は部品会社や研究所など聖域に手を付け危機感をあおるが、チャレンジ精神とスピード感があふれた創業当時のイメージはどんどん薄れている。革新の芽を育てなければ、自動車産業の大変革の波にのみ込まれかねない。「偉大なるイノベーション企業」であり続けてほしい。その思いを受け止められるか。(写真=ジェット機:ロイター/アフロ)

(菊池 貴之、北西 厚一、大西 綾)

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日経ビジネス2019年12月2日号 26~27ページより目次