全4832文字

目指す職業に就くための大学

 義務教育を終えて高校、大学に進むと、カリキュラムは将来の仕事を強く意識したさらに実践的な内容になる。高校生が自ら考えたビジネスで起業、納税、会社のたたみ方まで一通り経験することも少なくない。

 一般大学は学部3年間、大学院2年間のコースが標準だが、日本の大学との大きな違いは、多くの学生が特定の「学部」に所属するのでなく複数の学部を横断する各種専門家の「養成課程」を履修することだ(特定分野に集中し、研究者を目指す学生向けの道もある)。

 例えば、将来、経営コンサルタントになりたいと思った学生は、経済学部や商学部でなく、ビジネスの専門家を養成する「エコノミスト養成課程」に進学するといった具合だ。「養成課程は経済学部や法学部など複数の学部から提供される講義で構成されており、仕事をする上で必要な知識を総合的に学べる」。スウェーデンのストックホルム商科大学の研究員で、現地のAI開発コンサルティング企業にも籍を置く佐藤吉宗氏はこう説明する。