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投資ミスの挽回難しく

 エレクトロニクス産業では1990年代以降、特に2000年代に入ってからは競争の激化と技術進化で大型設備投資の判断が極めて難しくなった。強力なライバルが増えた上に、00年代に入り、時価会計が導入されて将来収益が見込めないと巨額の減損をせねばならなくなったためである。

 「かつてなら多少の投資ミスをしても強力なライバルが少ないから時間をかけて取り戻すことができたが、この時期からは短期間に大きな損失につながるようになった」(UBSウェルス・マネジメントチーフエコノミストの青木大樹氏)のである。