お金で買えない承認欲求
信用への揺らぎを露見させたのが仮想通貨ブームだった。2013年、ギリシャ危機の余波でキプロスの銀行が行き詰まり、同国は預金引き出しや海外送金に制限をかけた。その際、一部の資金が仮想通貨のビットコインに流れた。国よりアルゴリズムが信用されたのだ。
もっとも、相場変動の激しさゆえに、ビットコインは通貨としての地位を築けなかった。その点、ドルなどの法定通貨で裏付け保証するリブラは安定性が期待できる。価値が安定すれば信用力は備わるだろう。
ただ、そのリブラでさえも通貨の変化の入り口にすぎないという指摘がある。
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この記事はシリーズ「リブラ・インパクト お金と国の進化論」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
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