貨幣には様々なモノが使われてきた。その歴史には人類の試行錯誤がうかがえる。ただ、その価値の裏付けは変わりゆく。皆が「価値がある」と信じればお金となる。

(写真左=左上・中央下・右中・右下:アフロ、中央上:Legacy Images/アフロ、同中・右上:ユニフォトプレス、写真右=左上:HistoryofInformation.com、右上:アフロ、左下・中下:AP/アフロ、右下:picture alliance/アフロ)
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 貨幣の起源はこれまで、物々交換が進化した仕組みを始まりとする説が有力とされてきた。ただ、近年では人類学などの観点から物々交換による経済は存在しなかったという主張も出ており、はっきりとは分かっていない。

 誕生後の流れを見ると、貨幣という「モノ」を使って価値交換の仕組みを作り上げてきた人類の試行錯誤がうかがえる。世界最古の鋳造貨幣として記録に残っているのは、紀元前7世紀にリディア王国で作られた「エレクトロン貨」だ。主に軽量で持ち運びやすく、数えやすいものが貨幣として使われてきた。金や銀、銅などの金属が利用されることが多く、紙幣は10世紀ごろ中国で誕生した。

 大航海時代を経て、人間の活動範囲が海を越え、貿易が活発になってくると、人々は金を裏付けとした通貨を使い、価値の安定を図るようになった。これが金本位制だ。求めに応じて金に交換できる兌換(だかん)紙幣が流通するようになる。こうした通貨制度は英国を中心に発達した。

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日経ビジネス2019年9月30日号 40~41ページより

この記事はシリーズ「リブラ・インパクト お金と国の進化論」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。