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フィジカルインターネットは今後、物流の世界にどれほどの影響を及ぼすのか。それを見通すには、デジタル世界でのインターネットの歴史を振り返る必要がある。なぜ、日本は巨大なネット経済圏作りで「GAFA」に負けたのか。同じてつは踏めない。

(写真上=左:読売新聞/アフロ、左中:AP/アフロ、右中:AP/アフロ、右:共同通信、写真下:左:読売新聞/アフロ、左中:読売新聞/アフロ、右中:毎日新聞社/アフロ、右:つのだよしお/アフロ)

 1990年代半ばの米国。あたかも5億年前の「カンブリア爆発」のように、現代に至るデジタル時代の寵児が次々に産声を上げた。

 米アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏が、前身となる電子書店を立ち上げたのは94年のことだ。96年には米スタンフォード大学に在籍していたラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏が言語検索技術の研究プロジェクトを発足させた。それから2年後、2人は米グーグルを設立している。SNS(交流サイト)世界最大手の米フェイスブックが誕生したのは2004年。これに米アップルを加えた「GAFA」は今や、良くも悪くも世界を動かす力を持つ巨大な存在だ。

 すべてはインターネットから始まった。

 インターネットは米国国防総省の高等研究計画局(ARPA)が1969年に構築した実験ネットワークを起源とし、80年代後半になると米国で世界初の商用プロバイダー(接続事業者)が登場した。