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金融緩和環境が続く限りは活況が続くという意見がある一方、潮目が変わったという声も少なくない。これまでの不動産価格の上昇は、世界の投資マネーが求める利ざやに収斂するプロセスだった面も。行き過ぎたバブルなのか、グローバルな最適化の一環なのか。どちらに張るかで行動は変わる。

2020年の東京五輪・パラリンピック後の不動産市況を懸念する声も根強い
(写真は東京・晴海に建設されている選手村。五輪後はマンションとして分譲される)

 株式市場の相場格言として知られる「まだはもうなり もうはまだなり」。上値(底値)と思っても、まだ上がる(下がる)かもしれないと顧みよ。逆にまだ上がる(下がる)と思った時こそ上値(底値)かもしれない──。投資家の微妙な心理を言い表した至言だ。

 日銀の異次元緩和以降、不動産価格は右肩上がりに上昇している。米国が再び利下げモードに入ったことも考え合わせると、今の金融緩和環境は変わらない。ならば、利回りを求める投資マネーは今後も不動産に流れ込むだろう。楽観派はそう考える。一方で、スルガ銀行や西武信用金庫などで明らかになった不正な不動産融資、さらにはサラリーマン大家に対する金融庁の厳格な姿勢を見て、不動産市場の潮目が変わったと警戒する向きもいる。

 不動産価格はまだ上がるのか、それとも限界が近いのか。一つ言えるのは、不動産が金融商品と化しているとすれば、時間とともにマクロではグローバルな水準に収斂するということだ。

 「あの頃はバブルとしか思えなかったが……。流れに身を委ねた方が正解だったね」。沖縄県建設業協会那覇支部の長山宏支部長は若干の後悔をにじませた表情でこう語る。