この国はしばしば、不動産の活況に踊る。近いところでは、日本中がバブルに踊った1980年代後半と、リーマン・ショックが炸裂する前の2000年代半ばが挙げられる。そして今、新たな狂騒が各地を襲う。駆り立てているのは、過去と同じく金融緩和による投資マネーの奔流。サラリーマンから投資ファンドまで、リターンを求めて不動産に殺到する。歴史はまた繰り返すのだろうか。
(篠原 匡、奥平 力、小原 擁)
CONTENTS
PART1
金融緩和の副作用か天の恵みか
カネ余りの値上がり列島で見たリアル
PART2
「老後資金2000万円不足」なんて怖くない
逆風に抗うサラリーマン大家の勝算
PART3
国内シェア20%を実現するロジック
ホテル建設に突き進む アパホテル総帥の見る未来