この国はしばしば、不動産の活況に踊る。近いところでは、日本中がバブルに踊った1980年代後半と、リーマン・ショックが炸裂する前の2000年代半ばが挙げられる。そして今、新たな狂騒が各地を襲う。駆り立てているのは、過去と同じく金融緩和による投資マネーの奔流。サラリーマンから投資ファンドまで、リターンを求めて不動産に殺到する。歴史はまた繰り返すのだろうか。

(篠原 匡、奥平 力、小原 擁)

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日経ビジネス2019年9月2日号 24~25ページより目次