日本に住む外国人の数が今年、初めて全人口の2%を超えた。門戸を閉ざしていたはずの日本が、今や世界4位の「移民大国」だ。介護や飲食、工場など多くの現場で外国人抜きには回らなくなっている。だが、世界的な人材獲得競争が進み、呼べば来る時代は過ぎ去りつつあるのも現実。長時間残業に将来が見えにくい人事制度、国際的に見て低い賃金水準……。外国人材に選ばれ、活躍してもらうには、受け入れ体制の見直しが欠かせない。ブラック企業ならぬブラック国家ニッポン──。そう呼ばれないために、企業と国がすべきことを考える。

(神田 啓晴、中山 玲子、長江 優子)

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日経ビジネス2019年8月19日号 24~25ページより目次