保護主義の是非や経済格差を巡り、世界中の先進国で進む“社会の分断”。日本社会にも、目には見えない大きな分断線が古くからある。「学歴分断線」だ。同じ国に暮らしながら、大卒者と非大卒者の人生モデルは大きく異なり、職場や地域社会など日常生活でも両者の交流は希薄になりがちだ。こうした学歴による分断は、都市部への一極集中や少子化など、日本が抱える様々な社会問題の原因になっている可能性がある。個人がより幸福になるため、企業がより成長するため、「新しい学歴・経歴との向き合い方」を提示する。
(北西 厚一、山田 宏逸、大西 綾、白井 咲貴)