幅広い顧客から、長く愛される「定番」。時代の変化に負けず、業績を底上げしてくれる商品・サービスは、企業の地力を示すバロメーターだ。 その一方、生活様式や嗜好の変化が進み、巨大小売業のPB商品も台頭。終売を迎える定番が相次ぐ。人口減少、価値観の多様化……。市場が細切れになり、ヒットを生む難度も上がっている。しかし、だからこそ、定番を生み出せればライバルに差をつける強力な武器になる。時代を超えて勝ち残ってきた定番ブランドは、何を変え、何を貫いて、ニーズをつかみ続けてきたのか。令和時代を彩る「新定番」のつくり方を探った。
(中沢 康彦、吉岡 陽、神田 啓晴、白井 咲貴)
CONTENTS
PROLOGUE
定番の宝庫、日清食品がカップヌードルを大切にする理由
PART1
定番は進化し続ける カルビー、うすしお味は14回変更
PART2
ヤマハのSR400、「変えない」ためのモノづくり
PART4
「日高屋」「パインアメ」が追求する食べ飽きない味