信頼関係を築き上げながら諦めずに新素材の開発に成功したゴールドウインとスパイバー。とはいえ、ゴールドウインは30億円もの資金を投じている。これだけの資金があったからこその成功ではないか、と考える読者もいるだろう。では、資金力に限りがある中小企業はどうしているのか。

 むしろ、経営資源が限られている中小企業こそ、オープンイノベーション巧者かもしれない。何よりも仲間を引き寄せるうまさがある。その前提がオープンイノベーションの2つ目のポイントとなる、自ら技術やノウハウを積極的に開示する姿勢だ。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り5512文字 / 全文7929文字

日経ビジネス電子版有料会員なら

人気コラム、特集…すべての記事が読み放題

ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「もう失敗させない オープンイノベーション」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。