特に目立つのは、会社に思い入れがある創業者が自分で事業を続けることにこだわり、ビジネスモデルが劣化し業績が低下してから売りに出されるケースだ。こうした企業でも買い手がないわけではないが、その場合はいわゆる「再建型M&A」となり、売却後は企業価値を再び高めるべく様々な改革が進められる。そのままではどうしようもないからだ。
成長型M&Aならメスは入らず
逆に、「成長型M&A」として、永冨調剤薬局のように現時点で十分収益が上がっている企業を買収した場合は、通常、買われた側の雇用条件の変更などは実施されない。「売られた社員」の運命を大きく左右するのは、会社売却のタイミング、というわけだ。
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