後継者不足や市場成熟などを背景に、日本でも一般化してきたM&A(合併・買収)。だが「自分の会社が売られること」に対し、ネガティブなイメージを持つ人はいまだ多い。最初は、売られた先に温かく迎え入れられても、やがて給料が減り、評価が下がり、いじめられ、居場所がなくなる……。そんな世間に伝わる「売られた社員」の運命はどこまでが真実なのか。企業の再編が進む中、今や誰もが“売られる”可能性のある時代。「その時、何が起きるか」は、多くの人にとってもはや他人事ではない。M&Aの対象になった企業と社員のその後を追った。

(北西 厚一、奥 貴史、広田 望、朝香 湧、津久井 悠太)

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日経ビジネス2019年5月13日号 28~29ページより目次