日本企業が社員に支払う給料は、ほかの国と比べて見劣りする状況になってしまった。給料も経済も順調に伸びる黄金期はバブル崩壊で終焉。「年功型」の見直しも試行錯誤が続く。

中国・上海で3月下旬、日本でもなじみの「ミスタードーナツ」10店がほぼ一斉に営業を終えた。2000年に現地1号店を開き、直営で店舗を増やしてきたが、採算は改善しなかった。
ミスドを運営するダスキンは、その理由を「賃料と人件費の上昇の影響」と説明する。日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、賃料は7年で10倍以上になった。人件費も高い。18年度は店舗スタッフの給与が前年度比6.8%増、マネジャー層で7.0%増だ。
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