社会環境の変化により、人生が破綻することまではなさそうな現代の起業失敗。だが、失敗のリスクが下がったことと引き換えに、成功のリターンも下がったかに見える。「失敗はしなかったが、成功ではない」──。そう本音を明かす起業家も増えている。

(写真=Viorika/Getty Images)

 資金繰りが行き詰まっての民事再生法適用申請から、体調を壊しての事業停止まで、様々な起業失敗のパターンを見てきた。では逆に成功にはどんなパターンがあるのか。一般的には、①会社が倒産せず持続すること、②起業した会社の売却に成功すること──の2つが思い浮かぶ。

 だが、現実にこの2パターンに持ち込んだ起業経験者からは、「いずれも確かに失敗ではないが、成功とは限らない」との声が少なからず上がる。

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