「何がいけなかったのか。今はまだ、よく分からない。自分の中でも、整理できていない」

 3月中旬、長年、元会長のカルロス・ゴーン氏に仕えてきた日産自動車幹部はうつむきがちにこう語った。

<span class="fontBold">ルノーと日産のアライアンスはどこに向かうのか。写真は左がカルロス・ゴーン氏。右は上からティエリー・ボロレ氏、ジャンドミニク・スナール氏、西川広人氏</span>(写真=左:Bloomberg/Getty Images、中央:竹井 俊晴、右3点:共同通信)
ルノーと日産のアライアンスはどこに向かうのか。写真は左がカルロス・ゴーン氏。右は上からティエリー・ボロレ氏、ジャンドミニク・スナール氏、西川広人氏(写真=左:Bloomberg/Getty Images、中央:竹井 俊晴、右3点:共同通信)

 世界が注目したゴーン氏の逮捕劇から4カ月。仏ルノー、日産自動車、三菱自動車3社の首脳は3月12日、横浜の日産本社で共同記者会見を開き、3社が互いに相手を尊重しながらアライアンス(提携)運営の方向性を話し合う会議体「アライアンス・オペレーティング・ボード」の設立を華々しく発表した。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1290文字 / 全文1521文字

日経ビジネス電子版有料会員なら

人気コラム、特集…すべての記事が読み放題

ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「シリーズ「会社とは何か」 日産の正体」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。