「東京地検特捜部がカルロス・ゴーン氏を逮捕」──。昨年11月に流れたこのニュースは世界に衝撃を与えた。20年前、経営破綻の淵にあった日産自動車に送り込まれた男は、見事に日産を復活させ、自身はスター経営者へと駆け上った。そのカリスマが退場した日産は今、ルノーとの提携の意味を問われている。ゴーン氏が改革し、君臨したこの20年間は結局、日産に何を与えたのか。そして、この先、どうなっていくのか。「会社とは何か」シリーズとして、日産という会社を見つめ直す。

(池松 由香、小平 和良、北西 厚一)

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日経ビジネス2019年4月1日号 30~31ページより目次