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 ダイナミック・プライシングの普及に欠かせないのが買い手の納得感だ。日経ビジネスは2月、国内消費者を対象にアンケート調査を実施した。回答から浮かび上がったのは、価格が変動する要因次第で、消費者の意識は大きく揺れ動くという事実だ。

 例えば「季節」。これまでも航空料金やツアー旅行などで大きく変動していただけに、より細かく、より頻繁に変動しても「受け入れられる」とする回答が7割を超えた。一方で「購入者の属性」や「買い物履歴」に応じた値決めには根強い抵抗感がある。女性向けの優遇価格などは世に広く浸透しているが、「商品やサービスと全く関係ない尺度で判断されるのは不愉快だ」(64歳男性)との声が寄せられた。

 商品別で意見が分かれたのは「美容」。価格が変動すると商品の品質が不安という意見があり、「価値によって価格が決まる」のではなく、「価格によって価値を判断している」消費者が一定数いる現実が浮き彫りとなった。

Q1
どんな要因によってなら、価格が「もっと頻繁に」「もっと細かく」「自動的に」変動することを受け入れられますか。