アフリカ経済は長い停滞を経て、2000年代から成長を始めた。それまでは名目GDPが伸びず人口は増えたため、1人当たりのGDPは減少、貧困が拡大した。アフリカは石油やダイヤモンドなどの鉱物資源または特定の1次産品の輸出が経済の柱である国が多く、00年代以降の成長は、資源価格の上昇によるところが大きい。原油価格が暴落した15年には成長率も下落。現在は成長を取り戻したが、安定成長には資源や1次産品頼みの構造からの脱却が欠かせない。
人口は多く、国民は若い ●アフリカの主要国の基礎データ
出所:国際連合「World Urbanization Prospects: The 2018 Revision」(人口)、「World Population Prospects: The 2017 Revision」(中央年齢)、国際通貨基金(名目GDP) [画像のクリックで拡大表示]
|
伸び率は中国が圧倒的 ●対アフリカ直接投資額
出所:日本貿易振興機構(日本)、国連貿易開発会議(日本以外) [画像のクリックで拡大表示]
|
人口の伸びとともに経済成長が続く ●サブサハラ(サハラ砂漠以南)の名目GDPと人口の推移
出所:国際通貨基金「World Economic Outlook Database, October 2018」(GDP)、国際連合「World Urbanization Prospects: The 2018 Revision」(人口)。 GDPは2018年以降、人口は16年以降が予測 [画像のクリックで拡大表示]
|
アフリカのスタートアップへの投資は桁違いに小さい ●スタートアップ企業への地域別投資額(2018年)
出所:WeeTracker(アフリカ)、PwC/CBインサイツ(北米、欧州、アジア) [画像のクリックで拡大表示]
|
だが、伸び率は高い ●アフリカのスタートアップへの投資総額
出所:WeeTracker [画像のクリックで拡大表示]
|
アフリカでも富裕層が増えている ●アフリカのHNWI(100万ドル以上の投資可能な資産を保有する富裕層)の推移
出所:キャップジェミニ [画像のクリックで拡大表示]
|
ユニコーン企業も出てきている ●企業価値や資金調達額が大きいアフリカのスタートアップ
出所:CBインサイツ、WeeTrackerなどから本誌作成。色が付いた企業がユニコーンで金額は企業価値、その他は調達総額 [画像のクリックで拡大表示]
|
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り0文字 / 全文214文字
日経ビジネス電子版有料会員なら
人気コラム、特集…すべての記事が読み放題
ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題
バックナンバー11年分が読み放題
日経ビジネス2019年3月4日号 34~35ページより
特集目次号全体の目次
この記事はシリーズ「日本を超える革新力 逆説のアフリカ」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?