製造リショアリング──。それは海外から工場を国内に戻す動きを指す。振り返れば、平成の30年間、海外への生産移転を進めてきた日本のモノづくり。製造業の国内事業所数は大きく減り、日本経済をけん引する力は低下したといわれる。だが、風向きは変わった。海外よりも国内に設備投資を振り向ける動きが広がる。数十年ぶりに日本に工場を新設する企業も少なくない。目指すのは、日本の強みを生かした超高効率工場の実現だ。低賃金を強みに台頭してきた新興国にはもう負けない。

(池松 由香、中沢 康彦)

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日経ビジネス2019年1月28日号 26~27ページより目次