2023年5月22日号
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PROLOGUE
共感できる会社に入りたい 選ぶのは、わたしたち
新卒採用を巡る「企業が選ぶ側、学生が選ばれる側」という構図は様変わりした。大手プラットフォーマー主導の秩序は崩れ、企業と学生の関係は対等になりつつある。
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PART1
Z世代の就活に3つの新作法 新卒学生にエージェント? 驚くあなたは時代遅れ
エントリーシート(ES)をせっせと書き、やや盛り気味の「ガクチカ」で面接に挑む──。学生たちはそんな旧態依然とした就活に反発し、新たな作法で内定獲得へ動き始めた。売り手市場が続く中、企業も今どきの秩序に適応しないと有望人材を取り逃がす。
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就活用語集
いくつ分かる? 就活生が使う12のワード
学生時代に力を入れたこと。2020年からの新型コロナウイルス禍で行動が制限された学生の多くは、何を「ガクチカ」としてPRするか悩む。
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PART2
勤務地と職種「自分で選びたい」は5割超え 御社は入社後のキャリア像を示せますか
かつての「企業が学生を選ぶ」という関係から、お互いの相性を探る関係になってきた。Z世代の優秀な学生が求めているのは、企業が入社後のキャリア像を提示することだ。同じ会社で勤め上げる「就社」意識は低く、転職も見据えたスキル獲得に関心が高い。
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座談会
就活生の不満が爆発 “茶番”採用まっとうじゃない
日経ビジネスは匿名を条件に、海外出身の留学生を含む就活生の座談会を開いた。大量就職時代から続く採用方法には「本当に創造的な人材が集まるのか」と疑問が湧く。
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PART3
学生は「替え玉受験」、企業は内定辞退率購入 昔も今も「化かし合い」 やっぱり信じられない
新たな就活スタイルが生まれても、皆がすぐに行儀良く振る舞うようになるわけではない。選考テストでは学生による不正がはびこり、企業は危うい人材のあぶり出しに躍起だ。本音と建前が交錯する「化かし合い」が積み重なり、相互不信の闇が広がっている。
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EPILOGUE
就職はスタート地点 一緒に成長できますか
終身雇用が揺らぎ、若者の「就社意識」も薄れゆく中、就活の在り方は変わらざるを得ない。大切なのは働き手も企業も成長すること。未来を見据えて出会いの仕組みを作り直そう。
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校了乙
5月22日号特集「Z世代の就活白書」を担当記者が解説
日経ビジネス5月22日号特集「Z世代の就活白書 だから御社は嫌われる」の読みどころを、担当した朝香湧記者が3分間で解説する。