2023年4月24日号
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PART1
5Gで敗色濃厚、国際収支も1.6兆円の赤字 通信速度はアジア下位 迫るGAFAの脅威
高速通信規格「5G」の整備で日本の遅れが顕著になっている。通信値下げで設備投資ができず、高速大容量通信が実現できていない。稼ぐ力が落ちる通信事業に、GAFAの足音が忍び寄っている。
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PART2
復活の第一歩はインフラシェアリングから 地上は競争から共創へ 宇宙が主戦場に
基地局や鉄塔を自前で持たず「シェア」する動きが国内でも広がりつつある。国内で投資を競う時代は終わりを迎え、ライバル同士が手を組み始めた。効率性を突き詰めた先には「宇宙」の活用が視野に入ってきた。
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PART3
基地局の「門戸開放」、世界へ出る好機に 楽天すがるオープンRAN 米中対立も追い風に
世界で寡占が続いた基地局のベンダー界に、風穴を開ける好機が訪れている。異なるベンダーの機器でもつなげられる新潮流「オープンRAN」だ。経済安全保障の追い風にも乗り、日本勢が海外市場に攻勢をかける。
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PART4
NTTが仕掛ける2030年代への挑戦 世界覇権の本命IOWN 生き残り賭けて最終戦へ
地盤沈下が続く日本の情報通信産業に、起死回生の「光」が差し込んでいる。NTTを中心に一丸となって取り組む次世代情報通信技術「IOWN」だ。日本勢は「iモード」の登場以来となる世界進出に向けたチャンスをつかめるか。
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校了乙
4月24日号特集「通信後進国ニッポン」を担当記者が解説
日経ビジネス4月24日号特集「通信後進国ニッポン 『5G敗戦』から再起せよ」の読みどころを、担当した堀越功副編集長が3分間で解説する。