2023年3月6日号
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PART1
ザッカーバーグの蛮勇 メタが挑む90兆円市場 直面する内憂外患
メタバースを流行語にした震源地は旧フェイスブックの社名変更だった。景気減速や規制強化に人材流出──。米メタは内憂外患の真っただ中にいる。赤字が続く現状に投資家はしびれを切らす。「ザッカーバーグの蛮勇」は成功するか。
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COLUMN
Q&A メタバースとは
1992年に発表されたSF小説『スノウ・クラッシュ』が生み出した言葉に由来する。古代ギリシャ語の「meta(超越)」に、英語の「universe(世界)」を掛け合わせた。現状で統一された定義はないが、岸田文雄政権の「骨太の方針」は、「コンピューターやコンピュータネットワークの中に構築された、現実世界とは異なる3次元の仮想空間やそのサービス」としている。
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PART2
日本企業、「ネット敗戦」巻き返しなるか 幻滅の裏で探る商機 狙うはリアルとの共創
一時の熱狂が去り、期待が剝落しつつあるメタバース。その裏で、日本のインフラを担ってきた大手企業が地道に取り組んでいる。平成のネット時代は敗北を喫したが、現実と仮想の共創なら商機ありとの期待がある。
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PART3
ゲーム・エンタメだけにあらず 普及のカギは「BtoB」 仮想空間で生産性向上
ゲームやエンターテインメント領域としての印象が強いメタバース。だが、実際には製造現場などのBtoB(企業間取引)でも普及が加速している。企業や社会が抱える「現実問題」の解消にメタバースを活用する動きが出始めた。
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PART4
社会を変える公器となるか 没入・解放・人間拡張 切り拓く3つの新世界
熱狂と失望が入り交じるなか、多くのビジネスパーソンが事業化に挫折するメタバース。挑む壁は高いが、新たなインフラは社会を変える可能性を秘めている。メタバースが拓く3つの未来──。その果実を勝ち取るのは誰か。
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校了乙
3月6日号特集「メタバース」を担当記者が解説
日経ビジネス3月6日号特集「メタバース 幻滅の先に」の読みどころを、担当した八巻高之記者が3分間で解説する。