2023年2月13日号
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PART1
日の丸半導体、復権へ 盛り上がる国内投資 経済安保が背中押す
工場の新設や生産能力増強に向け、日本企業の国内投資意欲が高まっている。これを単に急激な円安進行を追い風とする動きと捉えれば、状況を見誤る。「国内回帰」の号砲を鳴らしたのは経済安全保障上のリスクの露見だ。
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COLUMN
人材不足、細る物流、ハードルは多い
急激な円安が輸出産業、そして生産拠点の国内回帰の追い風となるのは間違いない。だが、製造現場や輸送を支える人材の不足や、エネルギー確保など課題も山積する。足元ではドル円相場に揺り戻しの動きがあるなど、一気にかじを切りにくい状況もある。
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PART2
九州シリコンアイランドで占う未来 TSMC特需に沸く熊本 経済効果は4兆円
国内製造業の復活の行方を占う「九州シリコンアイランド」が熱い。半導体受託生産大手TSMCの進出で特需に沸く熊本。人材も取り合いに。サプライチェーンを築き、人材を育てられるか。現地からリポートする。
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PART3
海外生産に勝つ国内強化策 強み伸ばす3つのものづくり改革
工場という「箱」を国内移転するだけで、海外生産に勝てるわけではない。既存の研究所や供給網、人材などを生かす戦略の練り直しは必須だ。拠点集約やDX化、供給網強化など、ものづくり改革の3つの策を紹介する。
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PART4
ファナックに学ぶ国産哲学 「完全無人化」真の狙い
日本回帰の流れを「メード・イン・ジャパン」復権へとつなげる条件は何か。国内で集中的に生産し高収益を突き進むファナックの工場にその答えを見た。愚直に技術革新に臨む「超実践経営」は、低コスト生産を超える力をもたらす。
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校了乙
2月13日号特集「敗れざる工場」を担当記者が解説
日経ビジネス2月13日号特集「円安、経済安保で日本回帰 敗れざる工場」の読みどころを、担当した岡田達也記者が3分間で解説する。