2023年1月23日号
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PART1
電機の巨艦をむしばむ病 思考停止どう打破、トップ楠見の頭の中
パナソニックホールディングス(HD)の社長就任から1年半がたつ楠見雄規。思考停止の壁を打ち破ろうと、幹部にも生産現場にも考え抜くことを迫る。社内の文化を変えつつ、事業ポートフォリオの見直しにも踏み込もうとしている。
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PART2
マイナーチェンジ地獄の原因 安売りよさらば、家電の悪循環断つ
失われた40年を取り戻そうと、事業会社は独自に動き始めている。家電を扱う大黒柱の新パナソニックが目指すのは、安売りとの決別だ。開発陣の「マイナーチェンジ地獄」から脱するため、業界の慣習を壊す。
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PART3
EVの大波に乗る マスクの速さに学べ、電池100年目の脱皮
会社が成長するためには、海外市場への投資が欠かせない。伸びる事業として期待できるのがEV(電気自動車)用電池の分野だ。米テスラのイーロン・マスクと向き合い、経営スピードの重要性を学んでいる。
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PART4
グループが変化する起爆剤に 米ブルーヨンダー、始まった異文化融合
パナソニックホールディングス(HD)が傘下に収めた米ブルーヨンダー。世界的な景気減速の波をかぶる中でも、融合への模索が見える。事業会社トップの樋口泰行にとり、3年かけた買収後の本当の仕事が始まる。
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PART5
道しるべか呪縛か パナソニック、松下幸之助と終わらぬ対話
グループの精神的支柱となってきた創業者、松下幸之助。歴代のトップが、その存在に近づいては離れながら経営に当たった。停滞を脱しようとする中で、振り子は再び幸之助へと振れる。
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編集長インタビュー
パナソニックHD楠見社長「手を打たねばいずれ滅ぶ」
総合電機メーカーとして、パナソニックホールディングスを知らぬ者はいない。だが、長らく成長のきっかけをつかみ切れず、もがいてきた。組織を変え、理念を磨き直して道をひらく。
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校了乙
1月23日号特集「殻を破れ! Panasonic」を担当記者が解説
日経ビジネス1月23日号特集「殻を破れ! Panasonic 成長なき40年からの脱却」の読みどころを、担当した中山玲子記者が3分間で解説する。