2022年12月12日号
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PROLOGUE
国、企業も熱視線 今や副業は当たり前 「働きがい」「成長」の手段
生計維持の手段として認識されていた「副業」の持つ意味合いが変わり始めている。能力開発や人脈の獲得、キャリア構築に資する働き方として認識されているのだ。国や企業も、社員の成長を促し、イノベーションにつながる働き方として注目する。
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PART1
ライオンは働きがい創出、オムロンは優良人材獲得 成長企業の「二刀流人材」攻略法
自社社員の副業解禁も、副業人材の受け入れも、企業成長の原動力につながる。副業を認め、社員にキャリア自律や積極性が生まれれば人材開発の効果が期待できる。一方の企業は自社に不足する知見を持った人材を迅速に確保できる。先進事例を追った。
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COLUMN
やり手副業家のお手並み拝見! 3人の副業成功者を直撃
何をやっている? スケジュールは 収入は? 3人の副業成功者を直撃した。
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PART2
情報漏えいに働き過ぎ…… 副業解禁に惑う企業 リスク回避の処方箋
副業は特別な働き方ではなくなりつつある。人材を送り出し、受け入れる体制作りが急務だ。だが副業解禁で生じる課題は少なくない。対応を誤れば裁判にまで発展する恐れもある。「知らなかった」では済まされない。主な課題とその対応策を把握し、トラブルを回避しよう。
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PART3
大手出身ベテランが中小企業に活路 副業人材が地方を救い 日本経済再生のカギに
人手不足に悩む地方の中小企業や自治体にとって、副業人材は救世主となりそうだ。都市部の大手企業に勤める人を招き、知見を生かす仕組みができつつある。柔軟に働く副業人材が、日本経済の再成長を導く。
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EPILOGUE
副業が持つ「もろ刃の剣」 生かすも殺すも企業次第
個々の企業内で人材の最適化を図ろうとする仕組みは限界を迎えている。副業が、制度疲労を起こしている日本の人材活用法を突き崩す足がかりになるのは確実だ。一方で「自己成長」「キャリア自律」を免罪符に企業は雇用責任をうやむやにしてはならない。
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校了乙
12月12日号特集「副業で伸びる会社」を担当デスクが解説
日経ビジネス12月5日号特集「二刀流人材の生かし方 副業で伸びる会社」の読みどころを、担当した鈴木陽子デスクが3分間で解説する。