2022年11月21日号
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PART1
トヨタがのんだ大幅値上げ 負け犬体質変えた日本製鉄の改革
日本製鉄は大赤字からV字回復し、直近で過去最高益を更新した。13代目社長、橋本英二氏がリーダーシップを発揮し、よみがえらせた。個別最適に陥ることを戒め、全体最適へと組織を導いた改革の全容に迫る。
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PART2
日本製鉄が支える「鉄は国家」 インドに1兆円、グローバル3.0の野心
橋本英二社長の進めるグローバル経営が新しいステージに入った。鋼から完成品まで現地で一貫生産するため、インドやタイで巨額投資に突き進む。鉄は国家なり──。目指すのは海外でも国の発展を担う基幹産業請負人になることだ。
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PART3
道険し脱炭素 日本製鉄、“静脈”人材に託す
カーボンニュートラルは日本製鉄にとって避けて通れない重大な経営課題だ。製鉄プロセスで出る副産物を価値ある材料に変え、二酸化炭素のオフセットに使い倒す。動き出したのはこれまで脇役だった技術者たち。眠っていた人材力を引き出し難題に挑む。
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PART4
日本製鉄の改革が示すもの 利益なき顧客最優先を疑え
製鉄所の合理化と値上げによって骨太な企業へと姿を変えた日本製鉄。橋本英二社長の改革から見えてくるのは、「利益なき顧客至上主義」への戒めだ。
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編集長インタビュー
日本製鉄の橋本英二社長「危機の真因は10年前の経営統合」
このままでは確実につぶれる──。社長就任時に強い危機感を抱いた。信念をよりどころに改革を進め、最重要の顧客すら敵に回してきた。危機の本質を見抜いたリーダーが、復活に至った軌跡を語る。
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校了乙
11月21日号特集「沈まぬ日本製鉄」を担当記者が解説
日経ビジネス11月21日号特集「沈まぬ日本製鉄 橋本改革、V字回復の真相」の読みどころを、担当した上阪欣史副編集長が3分間で解説する。