2022年8月15日号
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PROLOGUE
ツイッター訴訟の舞台裏 真実を暴く策を立てた「黒幕」
イーロン・マスク氏が米ツイッター買収を巡り相変わらずの「トリックスター」ぶりを発揮している。4月初旬に同社株約9%の所有を公表し、取締役就任を打診されるも辞退。その数日後に440億ドル(約6兆円)での買収を持ちかけ契約に至った。その半月後、偽アカウント数に虚偽があるとして契約を保留、7月8日に正式に契約撤回を同社に通知した。はしごを外されたツイッターは12日、契約通りの買収を求めて米デラウェア州の裁判所に同氏を提訴した。
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PART1
すべては「人類を救う」ため 火星移住に全力疾走 裏で支える7人の侍
マスク氏の頭の中のビジョンには、優秀な人材を引き付けてやまない求心力がある。成果を出せない部下を容赦なく切り捨てるのも、目的達成に足かせは要らないからだ。なぜそこまでがむしゃらに走り続けられるのか。
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PART2
「信仰者」が米国で急増中 熱狂×ユーチューブで拡散する「マスク教」
イーロン・マスク氏の熱狂的な「信仰者」が米国内で増殖している。マスク氏とソーシャルメディアで直接ふれあい人生が変わった人も。なぜマスク氏やその企業は、このような社会現象を生む存在になったのか。
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PART3
異端のリーダーはこう生まれた 周囲を翻弄する「天使」と「悪魔」
相手を容赦なくたたき潰すかと思えば、あり得ないほどの感情移入と優しさを見せる。多くの人にとって理解しがたいイーロン・マスク氏の性質はどのように形成されたのか。異端のリーダーの波乱に満ちた半生を振り返る。
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PART4
マスク流リーダーシップ 「紙一重」の情熱が生むビジョンと現場主義
マスク氏のムーブメントは遠く離れた日本にも波及する。テスラと協業したパナソニックから同氏の姿をエンジンに活躍するスタートアップまで。マスク氏のDNAの広がりと、それを生み出すリーダーシップの要諦を追った。
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校了乙
8月15日号特集「イーロン・マスクの頭の中」を担当記者が解説
日経ビジネス8月15日号特集「イーロン・マスクの頭の中」の読みどころを、担当した西岡杏記者が3分間で解説する。