2022年7月4日号
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PART1
「データや人権の保護」は先送り 起動した「推進法」 それでも課題は目白押し
経済安全保障推進法が成立した。しかし、その内容は政省令待ちで不透明なままだ。データ保護や人権をめぐる制裁など論争を招く案件は先送りされた。推進法は歴史的な一歩だが、日本の経済安全保障政策を取り巻く課題は目白押しだ。
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PART2
権威主義国、気候変動や自然災害、労働人口…… こんなにある内憂外患 供給網が示す新リスク
日本は資源の外部依存度が高く、供給網は世界にまたがる。20世紀はグローバル化で繁栄したが、権威主義の台頭などリスクは変容した。経済基盤をより強固にするにはどうすればいいか、安全保障のテーマは尽きない。
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PART3
エネルギー、食料、技術と人材 対策実行待ったなし 今喫緊の3テーマ
日常生活に不可欠なエネルギーや食料、成長戦略を支える技術や人材。これらは、経済安全保障を支える重要な柱だが、実態は心もとない。現状や課題を整理して、安定成長への処方箋を考える。
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専門家に聞く
専門家に聞く経済安全保障の焦点
なぜ今、重要性が高まっているのか。安全保障と経済はいかなる関係にあるのか。サイバーセキュリティーとインテリジェンスの専門家が「経済安全保障」を語る。
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PART4
供給網強化に走るロームとデンソー 最前線の主役は企業 リスク管理で再武装を
経済安全保障を最前線で支えるのは企業。責務が生じ、国の関与も強くなる。半面、リスク軽減で先んじれば、サプライチェーン上で優位性を構築できる。もともと「安心、安全」は日本企業のお家芸。新時代のリスク管理が問われている。
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校了乙
7月4日号特集「経済安保とは何か」を担当記者が解説
日経ビジネス7月4日号特集「経済安保とは何か 分断する世界で生き残る知恵」の読みどころを、担当した中山玲子記者が3分間で解説する。