2022年6月27日号
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PART1
量子技術を社会実装へ 周回遅れの日本 逆転への布石は打たれた
岸田内閣の看板政策「新しい資本主義」で量子が科学技術投資の筆頭に挙げられた。重視するのは量子技術の社会実装。具体的な成果を上げてさらなる投資を呼び込む。先行する米中に乗り遅れまいと、政官民一丸となって巻き返しに動き出した。
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PART2
図解で分かる、基礎から学ぶ量子技術 「0」と「1」の概念を超え飛躍的に伸びる性能
量子コンピューターとは何か。量子コンピューター誕生の歴史から計算の仕組み、方式の違いなど、基礎の基礎から解説していく。もしIBMの研究所に行ったらどんな質問をしてみようか、そんな気持ちで読み進めてほしい。
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PART3
高度な計算、高速処理がビジネスを一変 先駆者たちは始めている 活用事例で見えた効果
先進的な日本企業が量子コンピューターを使い始めた。素材開発、運送ルート検索、勤務シフト策定など広い領域で劇的な効果を生むと期待される。各社の取り組みから、私たちの暮らしがどのように変わるのか占ってみよう。
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PART4
米中が量子覇権争い IBMやアリババも参戦 日本は独自性で存在感を
中国が量子コンピューターの開発に多額の資金を投じ、先行する米国を猛追する。日本は突出した関連技術を一つでも多く開発せねば、米中のはざまで埋没しかねない。理化学研究所が新しい研究拠点を立ち上げるなど、巻き返しが始まった。
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校了乙
6月27日号特集「量子の世紀」を担当記者が解説
日経ビジネス6月27日号特集「量子の世紀 革命に乗り遅れるな」の読みどころを、担当した吉野次郎記者が3分間で解説する。