2022年6月6日号
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PART1
失われた威信と魅力 人が来ず、人が辞める「働きがい」依存のツケ
日本の司令塔、霞が関の中央省庁が深刻な人材危機に直面している。国家公務員の志望者は減少傾向にあり、若手を中心に離職者も増加の一途。旧態依然とした労働環境や社会的評価の低下が、人を遠ざけている。
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COLUMN1
現役官僚 覆面座談会 「政策と法案を練る時間と仕組みが欲しい」
霞が関の最前線で働く現役官僚は、労働環境や自らのキャリアをどう考えているのか。違う省庁の3人のキャリアに集まってもらい、匿名を前提に本音を聞いた。
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PART2
霞が関改革の最前線 さらば「不夜城」立ち上がる有志たち
かつて24時間戦士の象徴だった官僚は、共働き時代への適応が急務。国会対応を巡る政治家の意識に難点もあるが、省庁の改革は進み出した。柔軟な働き方と「働きがい」を求める、若手~中堅の動向を追った。
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COLUMN2
河野太郎氏、川本裕子氏に聞く 霞が関の改革、まだここが足りない
国家公務員の働き方や風土改革に必要な要素は何か。どこをどう変えるべきなのか。国家公務員制度担当相を務めた河野太郎衆院議員、2021年に人事院総裁に就任した川本裕子氏に聞いた。
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PART3
霞が関を出て光る 大局観と課題解決術 企業と日本の活力に
官僚の意欲を高める「働きがい改革」には、スキルの明確化が欠かせない。多様な利害関係者をまとめ、複雑な社会課題を解決する力はその代表だ。霞が関を飛び出した人材が示すそのポテンシャルは、日本再興にも欠かせない。