2022年5月30日号
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PROLOGUE
トヨタや楽天も引き寄せる磁力 再び始まる「破壊」 即席麺が健康食に
おいしくて、低カロリーかつ体に必要な栄養素を摂取できる。そんな夢のような「完全栄養食」の事業に日清食品が乗り出した。それは「即席麺の会社」という殻を破ろうとする若き経営者の挑戦だ。
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PART1
百福氏から宏基氏、徳隆氏へ 挑み続ける安藤家 危機感を語り継ぐ
即席麺を生み出した創業者から3代にわたり日清食品を率いる安藤家。なぜ安藤家の経営者は社会を、そして会社を変えようと挑戦を続けるのか。勝つまであきらめない姿勢を示し続ける家族の姿がそこにあった。
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INTERVIEW
安藤宏基・日清食品HD社長「創業者の能力をシステム化してきた」
37年にわたって日清食品グループのトップを務めてきた宏基氏。創業者が生んだブランドを育て、それを乗り越える新ブランドも生もうとしてきた。それだけではない。創業者の魂の「仕組み化」にも心血を注いだ。
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COLUMN1
日清食品の歴史と時代を彩ったCM
右肩上がりの成長を続けてきた日清食品。消費者に「刺さる」テレビCMも数多く生み出した。日清食品の歴史を振り返る。
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PART2
安藤家と会社の繁栄戦略 創業魂を埋め込み 永遠に強い組織に
創業家と会社の関係はどうあるべきか。ファミリー企業の永遠の課題だ。日清食品で3代にわたる経営者が力を発揮し続けられる理由は何か。創業者の魂を組織に植え付ける「仕組み」を解剖する。
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COLUMN2
3分で分かる 図解 日清食品の完全栄養食
医療法人百賀時の会(大阪府富田林市)は2022年3月下旬、通院している患者に日清食品の完全栄養食を試験的に提供した。同会理事長で系列病院の院長を務める木村伸悟医師は「血液透析が必要な患者は生活習慣病が原因のことが多く、食事制限を強いられがち。その人たちも完全栄養食なら食べられる」と期待する。
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EPILOGUE
安藤徳隆・日清食品社長の決意 祖父と父を追ってたどり着いた境地
「おまえが日清食品を潰す」と周囲から言われながら育った。社長として無我夢中で働くうちに目覚めてきた安藤家のDNA。日清食品を100年、300年と続く会社にしようと走り続ける。