2022年5月23日号
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PROLOGUE
NTTドコモ、三陽商会が挑む 「そっと後押し」が生む新サービス
NTTドコモがスマートフォンに効果的なメッセージを配信する実験を重ねている。人々に“よりよい”自発的な選択を促す「ナッジ理論」を活用。最新技術で一人ひとりの思考レベルまで分析し、深層心理に訴えかける取り組みが広がり始めた。
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PART1
「未完成のパン」が“謎ヒット” 読み解く鍵は「不便益」
コロナ禍になってから、今までなら考えられなかった商品やサービスが売れている。行き先を選べない「旅くじ」に長蛇の列ができ、「焼けていないパン」が大ヒット。あえて不便なものを選んでしまう背景には、知られざる消費者の心理があった。
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COLUMN
ネタバレ上等! タイガースファンも大爆笑のオモロイ「仕掛学」
大阪大学の教授が「オモロイ仕掛け」で、人々の行動を変容させている。ナッジのように潜在意識に働きかけるのではなく、意識的に動かす「仕掛学」。ポイントは、仕掛ける側の狙いと行動を起こす目的の「ズラし」にある。
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PART2
行動経済学の基礎知識 本能をゆさぶる4つの法則
世の中には消費者を「その気にさせる」マーケティングの工夫があふれる。多くはマーケターの経験則の結晶だが、煎ずれば行動経済学やナッジ理論に行き着く。企業が活用するケースを基に、今日から使える技術の基礎を学ぼう。
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実践シミュレーションで体得しよう 今日から使える行動経済学
行動経済学をビジネスの現場で有効に実践するにはどうすればいいか。博報堂コンサルティングの楠本和矢氏が架空事例を示してくれた。様々な理論を駆使して、後発からのシェアトップを狙おう。
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COLUMN
「ステマ」でイメージ悪化も……本能マーケの失敗を防ぐ5カ条とは
日常に定着しつつある本能マーケティング。ただし、その使い方を誤ると「毒薬」として逆効果を生みかねない。失敗事例から、行動経済学との正しい向き合い方を考える。
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PART3
国や自治体も活用、本能マーケティングは社会を変える礎に
行動経済学やナッジの活用は企業のマーケティング活動にとどまらない。新型コロナの感染拡大防止策や健診の受診促進策でも活用されている。供給者目線で作られてきた社会制度の課題を解決する突破口になり得る。